どうしてやきもの散歩道にお店を出すことになったの?
っと聞かれることが多いこの頃…。
常滑市のやきもの散歩道に
仕立てがメインの着物のお店を出して
約2年5ヶ月がたつけど、実は常滑の出身では
ない私…。
隣町ではあるけど、車で片道30分はかかる
とこからほぼ毎日通っております!っと言うと結構驚かれる💦
じゃあなんでやきもの散歩道なの?っと聞かれるけど、一言で言うと
『やきもの散歩道の街並みや雰囲気が好きだから』かな。
そもそも私がやきもの散歩道と出会ったのは
20代前半に和裁学校に通っていた時に後輩と遊びにきたことが最初のきっかけ。
後輩に「先輩好きだと思うよ〜」っと案内してもらって、蔵とか古民家が大好物な私はすぐにやきもの散歩道が好きになる😍単純…。
こんな素敵な街並みが隣町にあったのね〜っと。
常滑焼のことも今でも詳しいわけではないけど、家に帰って食器棚の中にいっぱいあることにびっくりしたのもこの時。
廻船問屋瀧田家の蔵♡
開店後にその後輩から聞いたんだけど、
案内した時にはすでに
『私、着物のお店出すとしたらここがいい!』っと言っていたらしい…
『畳をひいた作業スペースつくって、
後輩や友達と一緒に縫いながら店番すれば楽しいし、お客さんにもどんな風に着物が縫われてるか見てもらえるじゃん✨』っと(本人は言ったこと覚えてなかった…)
開店祝いにお花を持ってきてくれた時に
その話しを聞いて現実になってる〜
と軽くビビる私、
「本当に開店するとは思ってなかったわ〜っ」と後輩には言われた(笑)
和裁学校卒業後は、すぐに旦那さんと結婚して自分の実家の農業を手伝いつつ〜
主婦をしつつ〜
(一向に上達しない料理も頑張ってた…)
個人のお客様の着物の仕立てをしつつ〜
空いた時間はゲームと読書をしつつ〜
ネトゲ廃人となりリアルとの境界線消失〜
が、この辺は語り出すとキリがないので省略しまっす!
このままではあかんと思っていた時に、
お客様に紹介してもらったのが今でも大変
お世話になっている着付の先生♡
なぜか着付以外にも料理や人生の色んなことを教わる(笑)
着物を縫うことはしてきたけど、自分でちゃんと着付ができるようになったらもっと仕立てのほうにもいい影響がでるのでは?
よりお客様にあった仕立てができるんじゃないのか✨っとせっせと名古屋まで毎月通うようになりました🚗
着物を普段着としている人達が周りに増えていく中、口コミで仕立てのお客様がどんどん増えてきてゲーマー一時卒業✨有難や〜。
そしてお客様の声からも、仕立てがメインの
お店をやりたい欲がむくむくと膨らんで友達や家族に夢(野望)を話すもハイハイできるといいね〜っとあしらわれる…。
が、諦め悪く色んな人に夢(野望)を語る中、
お世話になっている美容師さんにまずお店を
開店するための貯金を始めてみたらどうかなっとアドバイスをもらって夢貯金を始める。
開くならどんなお店がいいかなぁ〜
作業スペースは10畳くらいにして〜
伊勢木綿やアンティークの銘仙は絶対にお店に置きたい!っと妄想する毎日( ´∀`)
こうやって書いてるとのほほんとした生活を送ってたように感じるけど、
実際は身内の病気や大切な人の死だったり、
自分の思い込みで周りの変なプレッシャーを
みずから背負ってはやっとれんわ〜となってたり(笑)
妄想(現実逃避)のはかどる時期でもあったなぁ…
けどこの時期があったからこそ、
この私での人生はいちどきりなんだからやりたいこと諦めるなんてもったいない!
やれるだけやってみようと強く思えたのも事実。
その頃、同じく和裁技能士として京都で仕立てをしていた次女のところに行った時に野望(夢)を話したら、本気でやるなら地元に帰って手伝ってあげるよっと言われて妄想だったものを具体的に練り直していくなかで
実際にお店を出すなら何処がいいんだろう…
と考えてたときにぱっと思い浮かんだのが
『やきもの散歩道みたいなところがいいな〜』
『ん?やきもの散歩道って自分のイメージしていお店まわりの雰囲気そのまんまじゃない?』
『やきもの散歩道を着物姿の人達が歩いてたら素敵だし自分も歩きたいし、なにより伊勢木綿や銘仙とかめっちゃ雰囲気が合うと思う!!』
っと他にもあるけど散歩道でやりたい理由がどんどん出てきた〜。
よしっ!そうと決まったら理想の物件を探しに常滑の不動産屋さんを巡る日々。から
散歩道内の物件が全然ない??っと
散歩道を何周もまわって、
ここ空いてないのかな〜と散歩する日々に。
一ヶ月くらい探すも理想の物件に出会えず
あまりにもよく通ってるので
やきもの散歩道Aコース沿いお店のおっちゃんに怪しまれて声をかけられる(笑)
「着物屋が開けそうな物件を探してます。
怪しいものでありません💦」
っと話しをしていたら、物件探しも大事だけど
私ののんびり具合をみてなのか、商工会議所の創業セミナー行ってみたら?とか観光協会に入ってみたら?などなど後々散歩道に仲間入り
するために大変助かった色々なアドバイスをもらう✨有難や〜。
そして後日、おっちゃんから連絡をもらって
(なんと知り合いの方たちに色々聞いてくれてたみたい!)今の平五郎の大家さんを紹介してもらう✨有難や〜
早速、姉に京都から来てもらって一緒に物件を見せてもらう。
江戸時代からある建物で、広さも内装も申し分ない素敵さで直射日光もそんなにあたらないので着物にも優しいんじゃないかと即決!
大家さんの話だとこの辺の人はあまり家や店を貸したがらないそう。
ここの物件も何回か借りたいと言う人が来たけど、ここ何年かはずっと断ってた〜っと言われて私ってばなんて運がいいんだろう〜っと大喜び(=´∀`)人(´∀`=)
最初は常滑は職人堅気の人が多いのか、あまりよそ者を好まない感じがしたけど(偏見💦)
そんなことはなく、とびこんで中に入ってみると優しい人がとっても多い。
店内改装前
仕入れ先にも運良く恵まれてなんとか予定していた日に開店!
けして準備万端とは言えない中でスタートしたので、家族や友達・周りの沢山の人達に迷惑をかけ助けてもらって今日までつづけて来れた✨
開店当初とは変更したこととか色々あるけど
、無理せずに自分の理想のお店に近づいて
いってると実感している今日この頃(*⁰▿⁰*)
これからは自分ももちろん楽しみつつ
お客様に喜んでもらって、
さらにはやきもの散歩道の魅力も発信していけるようになりたいな〜
そもそも散歩道について知らないことのほうがまだまだ多いしね💦
平五郎をやっていることで
やきもの散歩道にとってプラスになれるように、普段着物で楽しんで散歩する人達が増えるようになるといいな〜
散歩道の街並みには着物姿がよく似合う✨